2012年04月16日
「油沢」・・・・・・地名が語る歴史
「地名」ほど面白いものは無いと思っている。
例えば、豊野町の旧神代宿(かじろじゅく)があった立町の
観音様の裏は「油沢」と呼ばれている。
「ゆざわ」は
通常「湯沢」が多く(越後湯沢など)、
「湯」が豊富に出るとか
温泉など「湯」に関係した場所が多い。
では、豊野町の観音様裏の「油沢」はどうかというと
中学校のときの担任でもあった豊野町出身の理科の先生によると
「油」=「石油」が湧いていたそうだ。
「湧く」と言っても
恐らく「たゆみなく」湧き出るのではなく
「にじみ出る」とか
水の中に油が「浮く」程度であったかと
思うのであるが、その辺はまだよく聞いていない。
しかし、懇意にしていただいている「うさぎちゃん」こと
長野市北郷の松木武久農園に行く際には
浅川のループ橋をわたっていくのであるが
そのループ橋の途中に浅川真光寺地区があり
こちらの真光寺では、かなり石油が出たそうである。
「長野市誌」だったと思うのであるが
真光寺地区の水田には、「くそうず}(臭い水=石油)が
湧き出て、灯火に煮炊きに
多いに利用されたと読んだことがある。
なお、そのあたりのことは
小布施町の「日本の明かり博物館」の
館長であった故金箱正美さんと
同学芸員であった故山崎ます美さんの著書に詳しく
大変興味深く面白く、読むことが可能である。
さて、豊野町の「油沢」にもどるが
明治の初頭には
石坂周造という幕末には新撰組にも関わった志士が
一転して長野の真光寺の地や
この豊野町の油沢などにも注目し、
石油の掘削事業を起こしている。
石坂の起こした「長野石油会社」は
結局放漫経営や近代的な機械掘りなど行なったにもかかわらず
「くそうず」(臭い水)として
そこから算出される「油」は灯火などへの利用は、
可能であったようだが
「一攫千金」を夢見ての大規模な産出は叶わず
成功しなかったようである。
地名を探っていくと
様々な歴史に遭遇する。
歴史は江戸や京都だけで
華々しい武士や公家・貴族だけで作られたものではない。
地方で田舎で
農民や漁民が築き上げた実に興味深い歴史が
多数存在しているのである。
そういった、教科書に先ずは載らない歴史
そんな歴史を調べてみるのも実に興味深い。
豊野町立町の公会堂そばにある観音様

観音様の説明看板
「油沢山 正行寺」と書いてある。
この裏が「油沢」地区。

小布施町「日本の明かり博物館」
元スタッフ金箱正美さん山崎ます美さんの著書
博物館のほか、
長野市大門町 西澤書店でも販売されている。

善光寺平のくだものたち リンゴ・桃・梨
信州のくだもののある生活をご一緒に
2012年5月13日「母の日」ギフト好適品・・・・・信州のりんごジュース&ジャムの詰め合わせ
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観音様の裏は「油沢」と呼ばれている。
「ゆざわ」は
通常「湯沢」が多く(越後湯沢など)、
「湯」が豊富に出るとか
温泉など「湯」に関係した場所が多い。
では、豊野町の観音様裏の「油沢」はどうかというと
中学校のときの担任でもあった豊野町出身の理科の先生によると
「油」=「石油」が湧いていたそうだ。
「湧く」と言っても
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農民や漁民が築き上げた実に興味深い歴史が
多数存在しているのである。
そういった、教科書に先ずは載らない歴史
そんな歴史を調べてみるのも実に興味深い。
豊野町立町の公会堂そばにある観音様
観音様の説明看板
「油沢山 正行寺」と書いてある。
この裏が「油沢」地区。
小布施町「日本の明かり博物館」
元スタッフ金箱正美さん山崎ます美さんの著書
博物館のほか、
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Posted by ドジヒコ at 05:04│Comments(0)
│風土・歴史・民俗