2010年01月18日
寒さゆえの思い出。・・・・・冬場のお昼の郷愁
ここ数日の朝晩の寒さは堪らない。
18歳まで長野にいたのであるから
寒さには、慣れているのであるが
妙に、寒さが応える。
こんな寒いときに思い出すのは
三浦哲郎さんの短編の中の
「鰯」についての文章である。
短編の名手「三浦哲郎」さんを
知ったのは、高校生の頃であるから
かれこれもう20年位前になる。
正確な題名は忘れてしまったのであるが
年老いたお母様を訪ねて、三浦さんが
八戸に帰郷された際に、
余りの寒さゆえ、朝炊いたご飯が
お昼には凍ってしまう。
本来、コタツの中に入れておいて
凍らぬようにして、お昼時にいただくのだそうであるが
その時は、たまたま三浦さんのお母様が
すっかり忘れてしまい、ご飯が凍ってしまうのである。
凍ったご飯を、お母様と三浦さんは
お湯でサッと湯がき、
子供の頃を思い出し
鰯をあぶり、お昼を済ますという
ニュアンスのストーリーであったと記憶している。
さすがに、ご飯が凍るほどの
昨今の寒さではないが
寒さが厳しいと、
どうもこの短編を
自分と重ね合わせて思い出す。
子供の頃を思い出すと
ご飯は、今のように
レンジでチンも無かったし、
コンビニにひとっ走りも無かった。
冬場のお昼にいただくご飯は
コタツの中に入れて温めておいた。
祖母と母と私の分のご飯を
入れた小さなおひつを
風呂敷で包み
コタツにぶら下げておくのである。
なぜ弟と父親の分が入っていないのか
思い出せないのであるが
いつもこの3人分を温めていたような記憶がある。
コタツといっても当時は、掘りごたつ。
リンゴの木で作った炭を
冬場にはコタツに入れてあったまるのであるから
ぶら下げておかないと、ご飯はお櫃ごと
灰の中に落っこちてしまう。
そんな冬場のお昼の食卓にのぼるのは
三浦さんのような八戸ではないので鰯ではなく、
信州で、冬の間中いただく保存食としての、野沢菜である。
野沢菜もあまりに寒いと凍る。
皿に盛った野沢菜に氷のカケラガ
混ざっているなんてざらであった。
ここ数日寒さが厳しいので
いつものように三浦さんの文章を思い出したのであるが
子供の頃の懐かしい思い出は既に味わえない。
掘りごたつはいつの間にか姿を消し
掘りごたつの中で、ご飯を温めることも無くなった。
野沢菜も、いくら寒いとはいえ
まだ凍ってはいないようで
氷のかけらが混じった
野沢菜は食卓には上らなくなった。
しかしながら
子供の頃と比べ
寒さが一段と増したような気がするのは
気のせいであろうか。
寒さはまだこれからが本番である。
今年はこの寒さゆえ、
久しぶりに氷のかけらが混じった野沢菜が
食卓にのぼるかもしれない。
寒いといいつつも
ちょっぴりと氷の欠片の入った野沢菜に
期待を寄せる昨今である。
いい塩梅に漬かってきた野沢菜漬け。
クタクタになって、鼈甲色になると
また一段と味わいが増す。

空気が乾き、寒さが増すと
一段と遠くまで眺め渡せる。
三国山脈方面を望む。
山の向こうは、群馬県である。

鳥居川周辺から
志賀高原方面を望む。
撮影した辺りには
上浅野遺跡がある。
弥生時代、鳥居川周辺で
生活を営んでいたそうであるが
弥生の頃、この寒さをどう耐えたのであろう??
と感心する。

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寒さには、慣れているのであるが
妙に、寒さが応える。
こんな寒いときに思い出すのは
三浦哲郎さんの短編の中の
「鰯」についての文章である。
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知ったのは、高校生の頃であるから
かれこれもう20年位前になる。
正確な題名は忘れてしまったのであるが
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八戸に帰郷された際に、
余りの寒さゆえ、朝炊いたご飯が
お昼には凍ってしまう。
本来、コタツの中に入れておいて
凍らぬようにして、お昼時にいただくのだそうであるが
その時は、たまたま三浦さんのお母様が
すっかり忘れてしまい、ご飯が凍ってしまうのである。
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お湯でサッと湯がき、
子供の頃を思い出し
鰯をあぶり、お昼を済ますという
ニュアンスのストーリーであったと記憶している。
さすがに、ご飯が凍るほどの
昨今の寒さではないが
寒さが厳しいと、
どうもこの短編を
自分と重ね合わせて思い出す。
子供の頃を思い出すと
ご飯は、今のように
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コタツの中に入れて温めておいた。
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思い出せないのであるが
いつもこの3人分を温めていたような記憶がある。
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ぶら下げておかないと、ご飯はお櫃ごと
灰の中に落っこちてしまう。
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野沢菜もあまりに寒いと凍る。
皿に盛った野沢菜に氷のカケラガ
混ざっているなんてざらであった。
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いつものように三浦さんの文章を思い出したのであるが
子供の頃の懐かしい思い出は既に味わえない。
掘りごたつはいつの間にか姿を消し
掘りごたつの中で、ご飯を温めることも無くなった。
野沢菜も、いくら寒いとはいえ
まだ凍ってはいないようで
氷のかけらが混じった
野沢菜は食卓には上らなくなった。
しかしながら
子供の頃と比べ
寒さが一段と増したような気がするのは
気のせいであろうか。
寒さはまだこれからが本番である。
今年はこの寒さゆえ、
久しぶりに氷のかけらが混じった野沢菜が
食卓にのぼるかもしれない。
寒いといいつつも
ちょっぴりと氷の欠片の入った野沢菜に
期待を寄せる昨今である。
いい塩梅に漬かってきた野沢菜漬け。
クタクタになって、鼈甲色になると
また一段と味わいが増す。

空気が乾き、寒さが増すと
一段と遠くまで眺め渡せる。
三国山脈方面を望む。
山の向こうは、群馬県である。

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志賀高原方面を望む。
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冬の到来・・・・漬物の季節
晩秋から初冬へ・・・・・信州北信濃の一コマ
栗の花がクサイだなんて・・・・・・・それは「印象操作」ですよ!」
タガが緩んで甘くなるの???…渋柿
甘いごちそう???…アケビ
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Posted by ドジヒコ at 12:09│Comments(0)
│北信濃ならでは