信州玉ねぎの定植・・・・ノンビリといきましょう。

ドジヒコ

2008年11月03日 05:45

我が家から見える高井富士こと高社山も紅葉が始まり
里では、柿の収穫もスタート、
軒先に「柿すだれ」が見える頃となりました。

秋の深まりを益々感じる今日この頃です。
この連休を中心に豊野町浅野地区の田んぼでは
「玉ねぎ苗の定植」の光景が見られます。

9月に晩種した玉ねぎは、この時期に
苗床から玉ねぎ苗を1本1本選り分け、
田んぼに定植していきます。

本来、水田でお米の裏作として、かなりここ豊野町浅野地区では
大規模に玉ねぎを栽培していました。

しかし、玉ねぎは、全国的に栽培が可能ですし、
広い日本列島ですから、春夏秋を通じて、玉ねぎが収穫可能となり
市場に出回るようになったため、
栽培しても、余りの安値での出荷のため、
生産者が激減しているのが実情です。

信州北信濃 豊野町浅野地区の玉ねぎは
今の時期に定植し、
この後冬の時期にはスッカリ植えた苗は
雪の下に埋もれます。

雪の下で埋もれること3ヶ月。
春になると、小さな苗は、今度は雪解け水を吸って
どんどん大きくなっていきます。

そんなプロセスを経た「信州 浅野の玉ねぎ」は
実がとにかく柔らかいのが特徴で、
北海道とか愛知とか、数ある玉ねぎの生産地の中でも、
人気の生産地だそうです。

ここ数年、安値で推移し
毎年余りの生産価格の安さから
「今年は玉ねぎをやめようか?」
と漏らすまでになりましたが、
先ほど述べたお客様の声もあり
我が家でも、今年も定植を行いました。

僕も企業人として、15年ほど社会経験がありますから
「効率」とか「生産性」という言葉は十分に理解しているつもりです。

しかしながら、いくら競争社会とはいえ
「効率」や「生産性」だけを優先し、判断し、追求するのは誤りでしょう。
玉ねぎは、その「効率」や「生産性」からいうと
最も低い作物かもしれません。

しかしながら、「長野の玉ねぎ」、「信州の玉ねぎ」と
大生産地を差し置いてまでご指名いただけるのですから
ありがたく、感謝の気持ちをこめて、
今年も生産していこうと思います。

今年の玉ねぎ苗も小さな苗です。
この苗が、大きな玉ねぎになるには、
玉ねぎ自身が雪の下で耐え、6月の収穫まで
8ヶ月もかけて、のんびりと育っていくのです。

難しく考えず、のんびりとのんきに
今年も玉ねぎを生産していこうかと思います。




本当に小さな苗です。
余り大きいと、「塔」が春先にたってしまいます。


1本1本小さな苗を定植していきます。
なんとなく「頼りが無い」ように見えますが
こんな小さな苗が、雪の下で3ヶ月も耐えていきます。


定植した後の、玉ねぎの田んぼ
こんな光景が、豊野町浅野地区では見られます。


今週あたりが玉ねぎの定植の最後かもしれません。
玉ねぎ苗は、農産物直売所「アグリ長沼」で
50本とか100本単位で販売されています。
100本で600円前後でした。




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