栗の花の自己主張

ドジヒコ

2014年06月19日 04:31

この時期ならではの「ニオイ」がやってきた。
悪い意味での「臭い」と書くべきか、
良い意味での「匂い」と書くべきか・・・・。
栗の花の「ニオイ」である。

今の時期、りんごの摘果の作業の真っ只中であるが
小布施橋辺りに畑がある我が家にとって
この「ニオイ」を嗅がざるを得ない。

「生臭いニオイ」と表現する方もおられるが
この時期ならではの、「季節を告げる匂い」で
なんとも言えない匂いなのだ。


そもそも栗の花は、なぜ匂うのか???

くだもののの場合、
花が香りを放ち、その香りにおびき寄せられて
やってきた虫に、受粉の媒介をしてもらう
いわゆる「虫媒花」が多数ある。

そういった子孫を残すために、
「栗の花」もあのニオイを放ち
虫の来訪を促すのであれば納得である。

ところが、「栗」は、虫によって受粉が行われるのではなく
「風」によって受粉が行われる「風媒花」。

現に、栗の花をちょっと触るだけで、いとも簡単に
無数の花粉が、手に付き
風によって雄花から雌花に
「花粉」が運ばれやすいようになっている。

しかも雄花は雌花のすぐ隣にあるのだから
ちょっとした風でも受粉は行われるであろう。

雄花は、毛虫のようで
色合いも白で、お世辞にも「きれい」とは言えない栗の花。
りんごのような、可憐な白
桃のような薄っすらとしたピンク
鮮やかな色合いのかけらも無い・・・・・。

どちらかというと
くだものの花は、きれいであり
「お花見」も出来るくらいであるが、
栗の花は、地味で実に目立たない。
しかも「ニオイ」が先ほど述べた「臭い」とも
表現できるような香りであるし。

だから、風薫る季節ではあるが
栗の花の下で「花見」なんて聞いたこともないし
「可憐な花」と一緒に写真撮影とはいかない。

そんな「外見」が、地味な栗の花の自己主張であろうか、
しっかりと栗の花は「匂い」を放っているのである。

強力な香りでの自己主張、
この栗の花の自己主張
「くさい」とは言わず、
「栗の花の季節がやってきた」と
いい意味で解釈をしたいものである。

「金木犀」の香りがすると
晩秋を感じるように
「栗の花」の香りがしたら
夏の到来としたいものである。

せっかくの自己主張を
「生臭い」などと言わずに
もっと素直に受け入れてあげなければなるまい。







満開の栗の花




こちらが「雄花」



手に触れると
無数の花粉が手に付く。





雄花の根元の
「イガ」のようなものが「雌花」
そう言えば、「栗のイガ」にも見えます。












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