菜の花を前に。

ドジヒコ

2012年04月11日 06:05

秋に蒔き、
収穫せずに冬越しした野沢菜が食べごろである。

野沢菜は、「アブラナ科」の植物で
同じアブラナ科には、キャベツ・大根・ナタネなどがあり
いずれも「塔」こと抽苔がたつと
黄色い花を咲かせる。

このアブラナ科の黄色い花が
「菜の花」と呼ばれていて
テレビなどで報映される飯山市での開催の
「菜の花まつり」も
野沢菜の花の黄色い花を指している。

そもそもは「ナタネ」のことを「菜の花」と言い
「菜の花」を咲かせたナタネは北信濃では
かつて江戸時代より、
「灯火用の油」として、広く栽培をされていた。

特に、千曲川河川敷の小布施辺りでは、
通称「黄金島」と称されていたように
広く灯火用の「ナタネ」が栽培され
小布施地域には、数多くの
ナタネを焙煎して搾る「絞油業」が
発達してきたようである。

須坂市の田中本家、
小布施町の高井鴻山を排出した市村家なども
このナタネを使った「油」でも財を成したことは
広く知られている。
(詳しくは、小布施町の日本の明かり博物館など)

今でこそ菜の花の品種は、
「ナタネ」から「野沢菜」に
変わったものの、
遠い昔からこの総称としての「菜の花」は
広く栽培をされていた。

また、北信濃の生んだ大作詞家高野辰之先生の
菜の花畑に入り日薄れ・・・・で有名な「朧月夜」からも
北信濃の春にとって
「菜の花」は欠かせない春の風物詩であったことを
証明している。

現在、ナタネを栽培し
油を絞ると言うことはほとんど無く
従って、いまの「菜の花」は
野沢菜の花を指している場合がほとんどである。

秋に収穫し、野沢菜として漬物にし
残りは冬越しさせて
春の新芽をおひたしや辛子和えなどにしていただく。

調度、晩秋に収穫した大根や白菜が
そろそろ底を付き
かといって、秋に蒔いたほうれん草には
若干早い時期、
冬越しし、いち早く伸びてくれる「野沢菜」は
多いに食卓を賑わしてくれる。

秋に春にと野菜として食卓を賑わし
最後には、黄色い花を一面に咲かせ
眼をも楽しませてくれるように
芽が出た頃から最後まで活躍をする「菜の花」
いまさらながら、
北信濃とは切っても切れない花であると
認識をした次第である。











冬越ししてこの春出てきた野沢菜の新芽のおひたし




冬を越した野沢菜の「株」から
春になると新しい芽が出てくる。

冬越ししたものは硬いが
こちらのこの春出てきたものは
実に柔らかい。






柔らかいとは言うものの
「アク抜き」をしないと
苦くて食べられない。
サッと茹でて、半日くらい冷たい水に漬けておくと
アクが抜け、美味しくいただける。













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