小布施の野菜苗市・・・・・松本一本ねぎ

ドジヒコ

2008年04月04日 09:08

先日ご紹介した、ご当地野菜の「松本一本葱」の苗の草取りを行なっている。

この「松本一本ねぎ」は、4月20日頃に開催の小布施の苗市に出荷を頼まれていて育てている。

苗市は、小布施の山王島地区で明治の中ごろに、夏の大水害で作物が壊滅的となり、その後、夏場の洪水期までに換金できる作物として、山王島地区を中心に「野菜苗」の栽培が盛んになったようである。

小布施は、もともと、江戸の頃から月に6回「市」が開かれる「六斎市」が盛んで商業が盛んだったことと、千曲川の河川敷の肥沃な堆積土で、苗つくりには適していたようである。

また「小布施茄子」の名称で知られる、丸茄子の苗が有名で、小布施茄子の苗は、苗市が好評を博してくると、当時の「サカタのタネ」からも引き合いがあったようであるから、ヒット商品としての小布施茄子の「苗」の栽培も小布施の苗市をより活発化させたのかもしれない。

小布施の苗市での苗は、中野・山ノ内・長野市北部はもちろん、遠く新潟まで利用されたらしい。


こうした江戸の頃からの、商業的な背景と、千曲川の肥沃な土壌を利用しての良質な苗作り、「小布施茄子」など、北信地域にあった野菜苗の提供が、小布施の苗市として今日まで、毎年開催され、好評を博している。

今年の小布施の苗に向け、浅野地区でも苗つくりが盛んになっている。
専ら「ねぎ苗」が多いようである。

この辺りでは、「松代一本ねぎ」と「松本一本ねぎ」とがあるようであるが、どうやら中野・小布施・豊野などの北信地域では、
「松本一本ねぎ」の方が好評のようである。

このねぎは、この4月末に定植し、秋口から晩秋にかけ、収穫となる。
冬場の鍋物に使われるねぎである。

野菜は、比較的簡単に栽培できるようであるが、
冬場に使うねぎは、昨年の晩秋に蒔いた種を
冬を越して、育て、4月末に定植。

夏を経て、秋を越してから、ねぎとして、一本立ちするのである。
なんとも長い作物である。

蕎麦にうどんに、ラーメン。鍋物に納豆に・・・・。
挙げたら切りが無い長ねぎの利用方法である。

主役には決してならない長ねぎであるが、
その脇役としての存在は、あまりに大きい。



松本一本ねぎの苗。
家庭でも簡単に栽培できるねぎは、ねぎの苗は人気である。










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