桃の花は雌雄同体???

ドジヒコ

2016年04月23日 03:26

世の中には男性と女性がいて・・・・、
男女がいるから、子孫が残る。

人間が「雌雄同体」
即ち、一つの体内で男性と女性の機能を備えていたら・・・・なんて
少子化で人口減に悩む日本には実に朗報であるが
人間という種が人口減少に関し「進化」?しない限り不可能な話である。

身近な生物ではミミズが雌雄同体で
単独で子孫を残すことができる。

さて、農家にとって身近なのは「桃の花」。
桃の花一輪の中に雄しべと雌しべがある。
雌しべは、よその花から花粉をもらわなくとも
自分の花の中にある、雄しべの花粉をもらえば「受粉成功」
子孫が残るのだ。

1輪の花の中で、雄花と雌花の営みが完結される。
もちろん、自分の花以外の他所からハチが運んだりした雄しべの花粉でも
受粉は成功となる。

この桃の花の受粉の仕組みを見ると
果物の花の受粉って楽なんだねえ!!と思われそうだが
これがまたそうでもない。

例えば、「川中島白桃」という桃、
こちらの品種には、雄しべに「花粉」が出来無い。
「雌しべ」にメスの機能は、十分に備わっているのだが
雄しべに花粉がないため「雌雄同体」とはならない。
そんな例は、桃の品種の中でもいくつかある。

リンゴはどうかというと・・・、
リンゴ一輪の花の中に雄しべと雌しべがある。
雄しべの花粉が雌しべに受粉し、結実成功!となると
実に楽なのであるが。

ところがりんごの場合は、「近親相姦」は禁止・不可能なのだ。
一つの花の中で雄しべの花粉が雌しべに受粉しても
「近親相姦」で受粉成功とならない。

従って、リンゴの場合は、よその品種の花粉が必要となる。
ふじの受粉には、王林やつがるといった品種の「花粉」が必要となり、
受粉を成功させて、結実を確かなものにするため
農家はハチを飼ったり、人間を総動員して「人工授粉」をしたりする。

桃の花が満開となり、リンゴの花が咲き始めた。
「雌雄同体」、りんごの花がそうであったら
実に楽であろうに・・・・・・・。

受粉が成功して「結実」を確かなものにするため
他の品種の花粉を付けてあげるりんごの人工授粉の季節がやってきた。

「雌雄同体」であったら・・・・・・リンゴの受粉作業が省けて楽なのになあ・・・
ついでに人間である自分も雌雄同体であったら・・・・、
適度に子孫を残し、子供たちに手伝ってもらえるであろうに・・・・・・・。

毎年、この時期になるとこんなバカなことを繰り返し考えてしまう。
雌雄同体とは、ダーウインの言う「進化」なのか???

それとも、雌雄はそれぞれ分離して、それぞれの役割を担うのが「進化」なのか???



桃の花
ほとんどの桃の花は、雌雄同体型、
自分の花の中で雄しべと雌しべで受粉が自己完結可能である。





枝伝いにびっしりの花。
実も枝伝いにびっしりと付く。

そのため、小さなつぼみのころに
上に向いて咲くであろう花を落とす「摘花作業」を行う。









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