サトイモの葉っぱの露(しづく)

ドジヒコ

2008年06月28日 04:48

サトイモが随分と大きくなってきました。
サトイモは、「ズク無し芋」とも呼ばれ
結構手間が掛かる芋であるということは
以前お話しましたが、もう一つサトイモで更に思い浮かべるのは、
葉っぱに乗る「露(しづく)」です。

雨の後ですとか、秋口の冷え込んだときなど
サトイモのは葉っぱに「露(しづく)」が乗っています。

子供の頃に、書道を習っていたのですが
先生がよく
「サトイモの葉っぱの露(しづく)で字を書くと上達する。」と
おっしゃっていました。

さすがに実行はしませんでしたが、
サトイモの葉っぱに乗っている露(しづく)は
何となく「コロコロ」していて、神秘的にも思えアレコレと想像させてくれました。


僕らの時代は、学校の帰りには必ず「道草」をして
サトイモの露を眺めたり、
今の時季ですとカブトムシを採集に山に出かけたりしたものです。

子供の頃は、暇なわけですが、「暇が仕事」ですから
次から次に、その暇な時間を「新たなる発見」に費やします。

小林一茶の句に
「やれ打つな 蝿が手をすり足をする」
というのがあります。

田辺聖子さんが、その句を評し、
子供というものは暇人だから
午後のひと時に「ジッと蝿を眺めて観察なぞ出来る」
というニュアンスのことを述べておられました。

大人は出来ない暇なのだからこそ出来る蝿の足をする様子を見つめる。
その様子を見ながら、アレコレと想像を巡らす。
くだらないようにも思えるのですが、
そんな蝿をジッと観察できるほどの「暇」が大切なのだと思います。

時代は変わり呑気なことは言っていられのかもしれません。、
サトイモの葉っぱに集まった露で
「字を書いて」とは言いませんし、
学校でもそんな呑気なことは言いませんでしょう。

ただ、自然の中にある実にくだらないかもしれない事象を見つめたり、
サトイモの葉っぱの「コロコロと集まった露」を見て
「奇麗だなあ!!」と思って、何かを想像して欲しいなあと思います。




サトイモの葉っぱに大粒の露がたまった。




まだ小さく成長途上のサトイモには荷が重過ぎるほど
立派な露がたまった。





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