ヘビイチゴと勇気

ドジヒコ

2012年06月04日 04:41

昨日イチゴのことを書いたが
この時期、もうひとつの「イチゴ」を目にする。

「ヘビイチゴ」。
田植えの季節、畦を歩いて見かける小さな赤い粒である。
葉っぱは、確かにイチゴの葉に似て
のこぎりの歯のようにギザギザがある。

本体のヘビイチゴも
ツブツブが付いていて
調度、イチゴの表面にも似通っている。

子供の頃に、よく「蛇が食べるイチゴ」だと
だれ彼と無く聞き
そのまま思い込んでいた。

でも良く考えると
蛇は庭先で飼っていた鶏の卵を飲み込んだり
ツバメのヒナを狙って
物置の天井のむき出しのハリ伝いに
這っていたりした。

到底、イチゴなぞ食べる風は無かった。
まさか、食後のデザートを食べるほど
ヘビの食生活は充実しているのか・・・・??。

でも、よくよく考えると
畦など湿ったところにこのヘビイチゴは植生する。
そして、ヘビも湿ったところが大好きだ。

いつの間にか、
畦に生える「ヘビイチゴ」と
畦によく出現するヘビがくっついたのであろう。

しかし、これが日本だけかというと
学名はヘビイチゴ属の「ヘビイチゴ」で
分布している韓国や中国でも
「ヘビイチゴ」であるようだ。

さて、この「ヘビイチゴ」、
イチゴとは名のつくものの
採って潰してみると
簡単に潰れ、非常に水っぽい。

「毒があるんだぞ」という
これまた子供の頃、教えられ
食べずに遂に今日まで来てしまった。

調べてみると、毒は無いようであるが
いまさら子供の頃に信じきった「俗説」を振り払うために
敢えて、食味してみる勇気も無い。

そもそも毒なぞい無いのだから
「勇気」なぞ必要ないのであるが・・・・。

甥っ子たちがやって来て
このヘビイチゴには毒が無いんだぞ・・・・
と説明しても、
「じゃあ、おじちゃん食べてみて・・・」と
ススメられたら、いまだに躊躇しそうだ。

それならば、
「ヘビイチゴには毒があるんだ。
だから食べられないんだ!!」で
通した方が、こちらとしても都合が良さそうだ。

こんな風に考える大人がいるから
「ヘビイチゴには毒がある。」と
ずっと今日まで来てしまったのかもしれない。

これでは「ヘビイチゴには毒がある。」伝説が
また次の世代に伝わってしまう。

勇気がある
ヘビイチゴには毒なんか無いんだと
ムシャムシャと食べてくれる大人が登場し
この俗説を早く振り払ってくれることを願っている。


















ヘビイチゴ





表面は、ブツブツしていて
何となくイチゴに似ている。







小指の先ほどの小さな「イチゴ」である。












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