リンゴ農家にとっての、実に「ゴールデンな」1週間

ドジヒコ

2012年05月02日 04:52

「夏」を思わせるような一日であった。
この暑さで、リンゴの花の状況が
かなり進み、早い畑では一部開花が始まった。

「開花」すると
大忙しなのが「マメコバチ」たちである。
マメコバチたちの花から花へ飛ぶことで
「授粉」が行なわれ、
リンゴの「実」がつく。

以前にもお話ししたが
リンゴの一つの花の中には
「雄しべ(雄花)」と「めしべ(雌花)」がある。
この雄しべの花粉が、
雌しべの柱頭に落ちても「授粉」は成功しない。

リンゴや梨は、
違う品種の花粉が、柱頭に付着することで
初めて「授粉」が成功する。

モモやスモモでは、
リンゴや梨のように
違う品種の「花粉」を要求せず
「一つの花」の中で
自分の花粉が雌しべの柱頭に付着して
「受粉成功」となるわけだから
農家にとっては、実に作業が「楽」である。

このため、リンゴや梨は、
畑の中にいくつかの品種を「混植」することで
ハチたちの活躍で、異品種の花粉が、
付着し授粉がスムースに行き成功するようにしている。

しかしながら、ハチたちも
暑すぎたり寒すぎると余り飛ばず
結果として「授粉」が行なわれない。

ではどうするかと言うと・・・・
「人間の手」で授粉を行なってあげるのだ。

昨日は、その人間の手で受粉を行う「人工授粉」のための
「花粉」を採取すべく
リンゴの花を摘んだ。

今回は、「ふじ」の授粉を行ないたいため
異品種である「王林」の花を摘んだ。

全て、花を摘んでしまうと
王林の「実」が稔らないので
5つほど咲くリンゴの花のうち
真ん中の一つを除き
今回、花を摘み取った。

この花を摘み
「花」から花粉を採取し
後日、りんご「ふじ」に
人間の手で授粉を施してあげる。

「ゴールデンウイーク」
リンゴ農家にとっては
違った意味でのこの週は
重要で手が抜けない
「ゴールデン」な1週間である。









りんご「ふじ」開花がスタート。




こちらはリンゴ「陽光」の花。
何となく花の色が違いますね。





真ん中の今咲いている花を除き
他の花を摘み取り
後日、「ふじ」の人工授粉に使用します。

「ふじ」には、ふじ以外の
「陽光」には、陽光以外の花粉が必要となります。



























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